2016.12.03. 17:54
「無原罪独生女」が萬波息笛だと言うのか。
2016.11.29 元老牧会者会総会参観記
タイトルからして日常生活で接することのない故事成語を持ち出して申し訳ありません。しかし、この言葉が、筆者が書こうとする文の主題を最も的確に表現している語彙であり、引用することにしました。萬波息笛という言葉の意味は、漢字の意味そのままです。万種類の波乱を鎮める笛(音)という意味です。辞書には以下のように説明されていました。
朝鮮、韓国・朝鮮半島の伝承の宝物。 新羅第三十一代神文王(在位681-992)が死後、海龍となり倭人から国を護る父、文武王(在位661-681)が使わした龍から 宝物、黒玉帯を受け取った時、不思議を成していた山の竹について、その竹で笛を作り吹けば天下が難なく治まると教わった。
その通りに笛を作り、吹くと、攻め寄せる敵は退き、猛威を振るう疫病が治り、日照り続きの空から雨が降り、長雨の時には晴れ、 風は止み、波はおのずから静まった、という。
去る11月29日の午前10時30分、青坡洞にある協会本部8階の講堂で開かれた元老牧会者会の総会に行ってきました。筆者もこの会のメンバーであるため、関心もあって参加してみたいと思いました。それでなくとも最近「お母様は母胎から原罪のない独生女として誕生された方である」という問題で熱い論争を巻き起こした元老牧会者会だったので、今回の集会に参加すれば、この論争に関する整理された意見や会員たちの情緒を感じることができるにではないだろうかと思ったからです。
参加者は120人から150人程でした。全会員数が280人程なので半数は参加したようです。ソウル首都圏を除いた地方の会員には交通費を支援するなど、積極的な参加を促した模様です。女性も3~40人程いました。参加した人たちを見ると、36家庭の先輩家庭においては男性は誰もいませんでしたが女性会員は2~3人、カン・ヒョンシル巡回師がつれてきたようです。例年であれば36家庭の先輩たち何人かは必ず参加していましたが、今回は見当たりませんでした。おそらく、元老牧会者会の名前で36家庭の先輩たちを訓戒したメッセージ「元老重鎮の皆様に捧げる文」のためではないかと思われました。その文で本体論講義ゆえに集中非難を受けた劉正玉会長が出席したのは意外でした。
この日の総会でマイクを握ったのは、司会の李インギュ副会長の他、金明大(報告祈祷)、ヤン・ジュンス会長(開会の挨拶、報告)、李ギソン院長(講義)の三人でした。もちろん、億万歳を三唱したグォン・ヒョクソ副会長も少しマイクを持ちました。10時30分に始まったこの日の集まりが終わったのは午後1時でした。2時間30分の間、参加者たちはこの3人の祈祷(7分程度)、挨拶と報告(1時間程度)、講義(1時間程度)を聞くだけでした。ですから最後に430家庭の会員の一人が立ち上がって「今日のこの集会は総会だと聞いて来ましたが、会議はなく、私たちを教育すべき対象にしている」と抗議性の発言をすると、ヤン・ジュンス会長をはじめとする関係者が集まってきて発言を制止せるというハプニングも起きました。
もしも、今日の統一家において一般食口に対し事実の背後に隠された真実を知らせるメディアがあったならば、また、そのような媒体がなかったとしてもそのような内容を知ることができるコミュニケーションの言路でもあったならば、このような品のない参観記をあえて書く必要はなかったでしょう。あると言えば、単なる機関紙の統一世界やピースTVといった、見るに良く聞くに良い外殻装飾用の報道しかないので、食口の耳と口はいつもその背後にある真実に飢えているのです。
また、そのような真実を知っていても、これを発表することのできるちゃんとした媒体がないので、このような閉鎖的な風土では、いわゆる「~らしい」通信、デマ通信(実際には、このような~らしい式のデマ通信が真実を伝えている場合が多い)しかないのです。今日の私たちのコミュニティは、このような条件がすべて整った、閉鎖的で権威主義的な集団になってしまいました。公開的な正論直筆の場がない社会や集団の寿命は、短くなるしかないということです。なぜなら、内部の不条理や不正を自淨するには、このようなコミュニケーションと批判の言路がその答えですが、それが詰まってしまっては窒息の道を駆け上がるしかないからです。
真実を隠蔽しようとするこのような現象は、権力と資本が支配し制御する、歴史上のいかなる国や集団にも共通して現れる現象でもあります。そのような意味で、今日、インターネット・通信技術などの発達によるさまざまな種類のコミュニケーションの形が発展している現象は、たとえいくらかの副作用があったとしても、真実を追求する人類の欲望を満たす神様の摂理的祝福であるとしか言えません。
このような観点から見ると、今後は権力と資本で重武装し、自分たちの既得権を維持するために真実を隠蔽しようとする巨大メディアに対抗して戦い勝つメディアが次第に多くなりそうです。まるでゴリアテを倒したダビデのように。そのため、このような些細な参観記でも書いて、私の手にある通信手段(スマホ)を利用し、食口の皆さんに伝えられることに感謝する思いです。さて、このような余談はこのくらいにして、本題に入りましょう。
金明大副会長の開会祈祷で強く脳裏に残った部分は「初めから原罪のない独生女として来られた真のお母様のために死ぬ覚悟で団結しよう」という内容でした。元老牧会者会総会の開会祈祷が、このような方向設定を前提に開催された、ということを伝えるために、とても大きく力強い声が響きました。その次に壇上に上がってきたヤン・ジュンス会長は、決心したように終始を開会祈祷の基調を受け継いで「お母様の無原罪独生女誕生論」を正当化しながら、これに異議を提起し攻撃する昨今の教会風土に対し、元老牧会者会が一致団結して対応することを訴える内容でした。
もちろん、H1とH2のグループがこのような風土の主な背後であるという話も欠かさず言及しました。去る10月から元老牧会者会が火を付け始めた「無原罪独生女誕生論」が(多くの食口が読んだ反論メッセージによって)深刻な逆攻にあっていたので、これに押されるわけにはいかないという切迫した表現という感じが強くしました。元老牧会者会が出したメッセージが多くの会員の同意なしに発表されたことに非難の声がありましたが、理解に関しては物理的に不可能なのでそうするしかなかったと言い訳をしました。
聴講するほとんどの参加者は、前で熱を上げる演説者と共に熱くなることはなく、適当に聞き流す雰囲気のように感じました。1~2人だけがアジュ!アジュ!を連発し、ぎこちない瞬間が何度もありました。このような内容の開会挨拶が結構長い時間続いた後、李ギソン清平修練院長の講義へと続きました。李ギソン院長の講義の基本論調は、お母様の「無原罪独生女」に対する信仰告白的な証しのような内容を詰めたものでした。
李院長は、現在、清平修練院の院長として、お母様の至近距離から様々に直接報告し指示を受けているので、そのような証ができるような位置にいるのでしょう。清平修練院をはじめとするすべての事がお母様の指揮により摂理が日進月歩しており、私たちはお母様に侍り、一致団結して歩めばできないことはないと強調している雰囲気でした。家の中の混乱も独生女お母様に絶対的に侍り、ひとつになれば十分に解決できるというものでした。
2件の話しを具体的にしますと、その一つは、お母様の叔父であるホン・スンジョン会長の聖和式で李院長がお母様の指示により聖和の辞をすることになったのですが、その内容をお母様が、今日の元老牧会者総会で読むようにと語られたとし、長い時間をかけて読みました。もちろん独生女誕生とその養育保護に大きな功を立てた方として、お母様が天城入籍大将軍として霊界に送ったというニュースと共に…
もう一つは、仁進氏に関する聞くに「不快なニュース」でした。私たちがよく知っている仁進氏が大型不倫事故を起こし、今、新しい生活を始められましたが、お母様がある日、李院長をよばれ「仁進をどのようにすればいいか」と尋ねられ、私がいてる時に正さなければならないと語られたそうです。そのため、そうしなければなりませんと答えるしかなかったのですが、許しの蕩減条件として40日清平修練を受けるようにさせ、今、修練をよく(?)受けておられる途中であり、12月2日には40日修練が終わるということです。
今、米国に行かれたお母様が帰国されれば、おそらく仁進氏の大型不倫事故が祝福結婚式として華やかな終わりを迎えるようです。とにかく、これから仁進という人の家庭がどのような形で私たちの前に現れるのかは分かりませんが、元老牧会者たちには、このように通報したという条件が成立する形です。もちろん、このような話を聞く聴衆の反応は、あまり愉快なようではありませんでした。皆、何も語りはしませんが、どうか目立つことなく、大きな顔をしないでほしいという表情でした。
このようにして講義が終わると、ヤン・ジュンス会長が登壇して再びマイクを持ちました。会議を進行するためと言いながらマイクを握ったヤン会長は、自分が報告することに時間のすべて使い切ってしまいました。その報告のクライマックスは、お母様に元老牧会者たちの経済的困難を訴えたので、お母様から何らかの支援を受けることができるかもしれないというものでした。機会があって、お母様に元老牧会者の生活が困窮で国から受ける基礎生活年金(一人当たり16万、夫婦32万)を受けている人が多いと報告したところ、月30万ずつわたせば年にいくら掛かるのかと尋ねられたので、計算してみると会員が280人なので10億程掛かるというと、お母様は即答なさらず、しばらくして隣にいた柳慶錫協会長に元老牧会者の所属教会でそのようにすることを一度検討してみるようにと言ったので、近いうちに良い知らせがあるのではないかと期待してみようということでした。このようにして総会が終わろうとした時、上記で語った「教育するために呼んだのか。それとも会議に呼んだのか」という批評があり、急いで制止して億万歳三唱ですべての式順を終えた元老牧会者総会でした。
その後、三々五々に解散しながら元老たちの話す言葉が耳に聞こえました。「いやはや、総会だといって集めておきながら教育しようというのかと言ったこと、その通りだ」講堂を出る時、持たされたお土産を家に帰って開けてみると、チェ・ユンギ財団理事長がくれたお土産がタオル二枚でしたが、印刷が世界基督教統一「侍令」協会維持財団理事長となっていました。神霊協会ではなく侍令協会、命令に侍る協会という意味でしょうか。もちろん、ミスプリントであったと信じます。
少し長くなりましたが、総会の進行状況をスケッチしたのは、この文を読まれる方に少しでも現場感を伝えたかったからなのですが、力不足を感じます。とにかくこの文は、筆者の記憶によるものなので、もしかして主催側で正確ではないと判断される部分がありましたら、録音したものや映像を公開していただければと思います。
三日前に参加した元老牧会者総会を振り返り、今、この文の結論的を出す時がきたようです。一言でまとめると「炎凉世態と言いますが、長老牧会者が『無原罪独生女真のお母様億万歳』を萬波息笛だと思って叫ぶとは!?」というものです。炎凉世態とは、勢力があるときはお世辞を述べながら付き従い、勢力がなくなると冷遇する人の心を比喩的に示した言葉です。ですから、上記に述べたことを以下のような意味で記述することができるでしょう。
すなわち、お父様が聖和され地上にいらっしゃらない今、真のお父様は見えず聞こえないので、私に対して何の力もない。だからこれからは、生前の真のお父様の教えと願いは全て片付けてしまい(炎涼世態)お母様の側に立たなければ、食べることも、栄華も、対面を立たせる機会もない、だから、お母様が最も好まれる言葉と行動を命がけで試みようというのである。それこそが、お母様はお父様とは何の関係もなく、初めから無原罪の独生女血統に生まれ、お父様からは何も教育を受けたことがなく、お母様が自ら全てを悟り完成されたという内容ではないのか?お母様がそう言われるのならばそうなのだろう。それが私たちの信仰告白なのだろう。お父様の創造原理、復帰原理が何だというのか。そんなことは既に時代遅れの昔の話である。新しい酒は新しい皮袋に入れるものである。
お母様がそれではなくこれだとされるなら、私たちは無条件にこれだけを信じ従おう。そうしてこそ福を得るというものである。それだけではない!今、教会が頭を悩ませている母と子の不和と分裂、そしてその結果、食口が力を失いバラバラになっていることも、お母様が原罪のない独生女であることがよく分かっていないからそうなのであって、私たちはこれを天一国の万能薬だと思い、懸命にその笛を吹き鳴らしさえすれば全てうまくいくことだろう!これこそが萬波息笛でなくて何なのだろうか。
吹き鳴らせ、萬波息笛を!無原罪独生女誕生億万歳!萬波息笛を熱心に吹けば、私はお前たちに月30万のボーナスも与えるだろう。(間もなく「元老乞食」が各教会に群れとなってぶらつくようになるだろう。もちろん、30万で魂と志操を売らない義人たちも多いだろうが)
お父様の血と汗で立てられた一世代が元老たちではなかったのでしょうか。ところが、その一世がいくら炎涼世態であったとしても、このように変質し背逆の道に進むことができるのでしょうか。彼らは今、独生女億万歳が萬波息笛だと思って叫んでいますが(少数の執行部が)事実、それを叫べば叫ぶほどに萬波活笛のブーメランとなって統一家のすべての試練と混乱をさらに悪化させることになるでしょう。万病の根となるでしょう。怖い話です。ところが、筆者が気になるのは、このような総会を終えた後、ヤン・ジュンス会長や李ギソン院長は、お母様に今回の総会が大きな成果を収め、成功的な雰囲気で終えることができ、皆が恩恵に酔いしれ、両手で拳をぎゅっと握って独生女億万歳を呼ぶ元老に変わったと報告するのだろうという点です。著者があまりにも先走った話をしているのでしょうか。まあ見ていてください。
お母様の無原罪独生女誕生説は、再臨主お父様の真の父母様論と両立することのできない、非原理的雑説に過ぎません。なぜなら、韓鶴子嬢が17歳の時、メシアである再臨主文鮮明先生の原理的愛によって原罪を脱ぎ、神様の最初の独生女として復帰された後、真のお母様が壯途に就くようになったからです。お母様がこの摂理的な歴史的事実を50年が過ぎて真のお父様が聖和された今、全面的に否定しながらお父様とは何の関係もない無原罪独生女の道を継続して歩まれるならば、お父様とお母様は一つになることができなくなるでしょう。そして、教会も食口もお父様に従うのかお母様に従うのかという、二つに分かれるしかなくなるということがなぜ分からないのでしょうか。
遅くなりましたが、今からでもお母様がこのようなとんでもない無原罪独生女雑説を取り下げ、お父様の真の父母様論に戻って来られるならば、統一家のすべての一世二世三世が一体となって真の父母様億万歳を力強く叫ぶことでしょう。それが、全世界の統一家の真なる萬波息笛なのではないでしょうか。それが神様と真のお父様の摂理的願いであり、成就の道であり、お母様を救うことのできる道であり、私たち全員の生きる道なのです。
皆さん!もしもこの文に真正性を感じることができましたら、祈祷して、周囲の多くの食口に伝えてください。読んで頂き有難うございます。
2016年12月2日03時10分、早朝
炎涼世態を問いただす心情で夜を明かしながら…
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